テキサス研究留学日記

テキサスに放牧された大学院生が博士号を取るまでの奮闘記と、その後の話。

海外のススメ:一人でシンガポールに行ったら人生が少し変わった件(後編)

こんにちは。Mr. Saitoです。

 

前回の続き

masa-saito.hatenablog.com

 

 

そして一週間後、単身シンガポールへ飛び立ちました。 自由気ままに旅をして、旅仲間と会話を楽しんで有意義な一週間にしよう。そんな描いた青写真がガラガラと音を立てて崩れたのはシンガポールについて30分も経っていなかったと思う。

海外のススメ:一人でシンガポールに行ったら人生が少し変わった件(前編) - Dr.(仮)少年の研究ノート

 

シンガポール・チャンギ国際空港に到着し、その日の宿を決めるために早速インフォメーションカウンターに行きました。

 

Mr. Saito   「エクスキューズミー、アー...」

カウンターの人 「...」

Mr. Saito   「...」

 

で、出てこない!英語が!!!

これでもある程度日本で名の知れた大学に合格し、英語も得意ではないけどある程度自信があったはずなのに、英語が出てこない、そもそもどう言えばいいか思いつかない。俺の今までの学習はなんだったんだろうか。心の中で何かがガラガラと音を立てて崩れていくのがわかりました。

 

脆くも崩れた英語の自信(過信)

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一生懸命思いつく単語を並べてみましたが、理解されずにカウンターの人との会話は終了し、次の人の対応を始められてしまいました。それと同時に急に孤独と不安に襲われてきました。今日の宿もない、コミュニケーションもとれない。どうしよう...。血の気がサーッと引いていきました。

当時22歳。異国の地で涙腺ダムが崩壊しかけそうになりました。

 

呆然自失でカウンターの横に佇んでいた時、神の声が舞い降りたのでした。それは私のその後の人生に影響を与えてくれる出会いでした。

 

??「あのーすみません。日本人の方ですか?」

Mr. Saito「!? はい!そうですっ!」

 

それは、同じくらいの歳の日本人女性でした。どうやらこの方も初の一人旅でシンガポールに来た模様。とりあえず、孤独から来る寂しさもあったので、話を伺うことにしました。

すると、この女性の方は私と同年代だということ、高校卒業後、中国語を身につけるべく中国の大学に進学したこと(中国語ペラペラ)、寮生活で学生が多国籍なので多少の英語を話せるとのこと。すごい。ちゃんと目的意識を持って大学に進学し、スキルをつけているんだな。尊敬の眼差しでした。その点、自分は根拠のない語学の自信をもって海外にやってきて、一人で何もできないなんで本当に恥ずかしいなと思いました。その方の生き方やどうしてそういう進路にしたのかなど興味があったため、結局朝まで空港で語り明かしました(チャンギ空港が24時間空いてて助かった)。シンガポール旅行の内容はまた別の機会に。

 

また旅行中、何度も外国の人とコミュニケーションを取ろうとしましたが、私が言葉に詰まっている間に「もういいよ。君とは話さない。」と言われて心を砕かれ続けていました。一週間後に帰国の途につくわけですが、この一人旅で以下のものを得た。

  • 自分の語学力不足からくる絶望感
  • 心を砕かれるような悔しさ
  • 孤独感・無力感
  • 自分の矮小な視野(海外の大学に留学するなんて思いもしなかった)

このままではいけない。これまでの英語の勉強は、テストの点を取るための勉強で、全く実践で使うということを想定してこなかった。もっと、スキルとして使える英語を習得しなければ。そしてもっと、自分の可能性を広げられるように努力すべきだ。ただの海外旅行かぶれになるんじゃなくて。

 

悔しい気持ちというのは、いつになっても自分の何かを突き動かす原動力になり得るものです。こういう経験ができただけでも今回のシンガポール旅行は大成功だったのかもしれません(内容的には大失敗でしたが)

 

こうして大学4年生での語学留学を決意するのでした。今思えば、これがMr. Saitoのちょっとした人生の転機。ここから人生が少しずつ面白くなっていきましたがそれについてはまた今度。

 

それでは!

 

追記

フィリピン留学について更新しました!

masa-saito.hatenablog.com

 

 

 

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